骨粗鬆症

骨粗鬆症は予防治療・早期発見・早期治療が大切です!
健康寿命を長くするためにも一生涯治療継続です。検査は女性は50歳以上、男性は60歳以上で推奨しています。

50歳代から骨粗鬆症の治療を医療機関でしっかり受けている方は70-80歳代でも背骨も曲がらず元気に過ごせます。骨は家で言えば土台や柱です。これが弱くなると家全体ががたがたしてしまいます。

診断方法

骨密度・脊椎X線・骨代謝マーカー

※骨代謝マーカーは骨形成や骨吸収のマーカーです。骨は骨形成と骨吸収により調節され、骨形成<骨吸収となると骨量は低下し骨粗鬆症が進行します。骨吸収マーカーが高値になったら骨粗鬆症の治療を開始することを推奨します。



日本人60歳代女性の3人に1人、70歳代女性の2人に1人が罹患しています。骨粗鬆症患者のうち8割近くは女性です。
この病気はゆっくり進むのでほとんど気づかず進んで行きます。軽く背部痛が出たり、軽く転んだくらいで骨折して初めて気づきます。背骨が軽くても曲がってきている状態(円背)は骨粗鬆症が相当進んでいる状態です。脊椎圧迫骨折がある日突然に起こって激痛出現したり、背骨が1/2以上潰れると痛みはとれにくくなり日常生活に支障をきたします。

この背骨の骨折に対してBKP法(骨セメント注入療法)や脊椎固定術などの手術が近年多くなっています。骨粗鬆症で起きる代表的骨折の大腿骨頸部骨折や手首肩の骨折は70歳代から急に多くなりギプスや手術が必要になります。転んだから折れたので仕方ないと思ってる方が多いのですが、骨粗鬆症により骨が弱くなってきていることが大きな因子です。

さらには骨折後に活動度が低下するため認知症の発生率が高くなります。骨粗鬆症の死亡率は乳がん・肺がん・胃がんなどを合わせた死亡率より高く骨粗鬆症は沈黙の殺人者と呼ばれています。骨粗鬆症が始まり軽度の脊椎圧迫骨折が起こってしまった場合、骨粗鬆症の治療を開始しても進んだものは治らず進行を抑えることしか出来ません。
したがって骨粗鬆症の治療は正常なうちから予防的に行うことが最も大切です。
特に女性は50歳代から男性も60歳代から、積極的に治療を開始し一生涯継続し健康寿命をできるだけ長く保つことが薦められます。

66歳女性:多発腰椎圧迫骨折
腰痛++で治療を継続しないと日常生活が困難です
BKP手術
骨セメント注入療法
左図:第3腰椎圧迫骨折
右図:脊椎固定術

診断:(骨密度 ・ 脊椎X線像)+ 骨吸収マーカー

診断骨密度脊椎X線像
正常YAM 80%以上なし
骨量減少YAM 70~80%なし
骨粗鬆症YAM 70%以下 or X線所見あり
1)骨密度と脊椎X線像で正常・骨量減少・骨粗鬆症の診断をします。加えて骨代謝マーカー値により骨量減少でも治療を開始すべきか、薬の種類などを検討します。
2)X線圧迫骨折の定義:左から2番の脊椎X線像で、B/A=80%以下、C/A=75%以下が圧迫骨折。圧迫骨折=高度の骨粗鬆症を意味します。
正常脊椎X線
骨粗鬆症+
中度圧迫骨折
(X線/MRI)
高度圧迫骨折

代表的骨粗鬆症薬


サプリメントは高価で副作用が出やすくなります。効果が高く副作用チェックのできる医薬品を是非服用下さい。

代表的な薬の薬価

BP剤週1回内服約500円(3割負担で150円)/月
エビスタ1日1回内服約1,120円(3割負担で330円)/月
活性型D3製剤約180円(3割負担で54円)/月
カルシウム剤約660円(3割負担で200円)/月

ビスフォスフォネート剤(BP剤)


世界的骨粗鬆薬。週1回製剤は1週間に1回1錠を起床時空腹時にコップ1杯の水(約180mL)と一緒に服用します。週1回製剤で開発され、2011年以降月1回製剤や経口ゼリー剤なども発売。週1回製剤は第1世代のボナロン・アレンドロン酸よりも第2世代のベネット・リセドロン酸をお薦めします。3~4年に1回6~12ヶ月休薬しその間VitD3剤を処方します。

BP注射剤(ボンビバ静注剤)


月1回の注射剤で次回は4~5週間空けて翌月になります。

BP経口ゼリー剤


1週間に1回の経口ゼリー剤

ラロキシフェン塩酸塩(エビスタ


世界的骨粗鬆薬。1日1回1錠服用。乳がん発生抑制効果(1/3に減少)、高脂血症改善 。BP剤と椎体骨折抑制効果同等。

活性型ビタミンD3製剤(VitD3)


成人は1回0.5~1.0μgを1日1回服用。VitD3剤は腸管からのCaの吸収増加作用や骨形成促進作用を有す。VitD3剤やCa剤はBP剤やエビスタに併用。

エルカトニン注射剤


疼痛改善作用+。週1回筋注。下行性疼痛抑制鎮痛。BP剤やVitD3との相乗効果有。

デスマノブ注射剤


2013年6月発売の強力な骨吸収抑制注射剤。6ヶ月に1回皮下注。破骨細胞形成を促すたんぱく質『RANKLE』の形成を抑え破骨細胞の働きを↓。VitD3剤併用。 24週後の新規椎体骨折発生をプラセボ群の1/3に↓。早期低Ca血症を防ぐためCa剤内服、血液検査を2週目と3ヶ月毎に検査。

ゾレドロン酸水和物注射剤


2016年9月発売の1年に1回、15分以上かけて点滴静注するBP製剤。新規椎体骨折発生率を65%・非椎体骨折発生率を45%抑制。エビデンスレベルはBランク。

テリパラチド注射剤


2011年11月発売の強い骨形成促進注射剤。週1回皮下注、最大24ヶ月迄。TRACP低値例に第1選択。骨芽細胞活性化。重症型椎体骨折例に使用。72週後の新規椎体骨折発生はプラセボの1/5。

イベニティ注射剤


2019年3月発売の日本が開発した骨吸収抑制+骨形成促進注射剤。月1回皮下注、12ヶ月迄。ヒト抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤。12ヶ月以後は他剤に移行。

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